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株式投資は、「買い」より「売り」が難しい

日経平均株価は、3月16日に3万円をつけてから堅調な状態です。


上昇してくると「もっと上がるかもしれない」という思いから、売るタイミングに悩んでしまうことも多いでしょう。

株式投資は「買いは易しいが売りは難しい」とよく言われます。


売りのタイミングをはかる手法は、損益目標、分散、チャートなど様々あります。

今回は、売りの手法に関係する「相場格言」をまとめてみました。



相場格言とは


相場格言は投資の本質を表すものとして米相場の時代から長く言い伝えられてきました。

米と株式の商品性の違いはありますが、相場への心構えや投資家心理について株式相場に共通する点が多いため株式相場でもこの格言を参考にしている投資家は多く見られます。


相場格言の意味


数ある格言の中で「売り」に関係するものをピックアップしてご紹介します。


1.「売りは早かれ 買いは遅かれ」

株式相場は、上昇よりも下落のほうが急激となることが多いです。

買うときはじっくり考えて買えますが、売るときは一瞬のチャンスを見逃さず迅速に行動することが必要です。


2.「二度に買うべし 二度に売るべし」

どんなに自信があっても相場が思い通りになるとは限りません。

一度に全部を取引せず、まず一部を取引して様子を見る慎重さが必要です。


3.「三割高下(さんわりこうげ)に向かえ」

3割は、上げにしても下げにしても一つの転機になることが多い数値です。

あらかじめ「買ったときより3割上昇したら売却しよう」などと目標を立てておくと余計な迷いは少なくなるでしょう。(ただし波乱含みの相場には通用しにくい面もあります)


4.「売り買いは腹八分」

二つ意味があります。

一つは最高値や最安値で取引しようと思わずそろそろだろうと思ったところで取引しましょうという意味。

二つ目は投資する資金は適当にとどめ決して全財産を投入しないという意味です。


5.「保ち合い(もちあい)放れにつけ」

株価が大きく動かず膠着状態になることを保合い(もちあい)やボックス相場といいます。

保合い状態から株価が動き始めたら、上昇するにしろ下落するにしろ株価は一気に大きく動きます。

この流れに素直に乗る「順張り」的な売買をしたほうがいいという意味です。


補足.「三空は売り」

「空」とは、始値が前日の終値より高く始まり、前日の株価まで一度も下がらない状態のことです。

チャート上(ローソク足)に隙間ができるため窓開け」ともいいます。

買いたいという投資家が多いことを示し強い上昇トレンドですが、その状態が3日も続く(=三空)と売ろうとする投資家が増え株価が下がります。その前に利益確定しようという意味です。


まとめ


2月以降の日経平均は3万円を試す状態が続いています。

4月下旬から企業の決算発表が始まり業績に上方修正余地があるという見通しになれば一段の上昇があるかも知れません。

ですが、リーマンショックのように相場はどうなるか分からないものです。

自分で指標やチャートを分析したり目標設定するなど取引のタイミングを決めるには努力と固い決心が必要です。

それでも迷ったときには相場格言が拠り所になるかも知れません。


※投資は、ご自身の判断でお願いします。


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