今日から4月新年度入り。
今年に入ってから原油など身近な商品が値上がりしていますが、4月に入っても続いています。
なかでも家計の代表的な固定費である電気代・ガス代は値上げが続き、過去5年間で最も高い水準にあります。
ですが、ロシアによるウクライナ侵攻後の価格高騰分は反映されていないため、もう一段の値上がりが予想されます。
今回は、高騰する電気代を少しでも抑える方法を考えてみました。

世帯別の電気代平均
自分の電気代の水準を知るには、平均より高いのか低いのかを知る必要があります。
平均より高い場合は、節約の余地があるかもしれません。
1か月あたりの世帯別平均
・1人世帯:月5,791円
・2人世帯:月9,515円
・3人世帯:月10,932円
・4人世帯:月11,788円
・5人世帯:月12,471円
・6人以上の世帯:月16,003円
・平均:月8,974円
月別でみると、最も高いのは2月(1月分)13,201円、最も安いのは7月(6月分)8,585円となっています。
※出所:総務省「家計調査 家計収支編 総世帯 第4表 2020年」
電気使用量が多い家電は?
電気代を節約するためには、家庭における消費電力量の内訳を知ることも必要です。
・冷蔵庫:14.2%
・照明13.4%
・テレビ:8.9%
・エアコン:7.4%
※出所:資源エネルギー庁平成22年度省エネルギー政策分析調査事業「家庭におけるエネルギー消費実態について」
電気代を節約する方法とは?
1.安い電気会社や自分に合ったプランに乗り換える
①プランを変える
契約先によりますが、時間帯や消費量で安くなるプランもあります。
②電力会社を変える
2016年4月に電力自由化が始まり、電気会社を自由に選ぶことができるようになりました。
年間数千円から1万円以上の節約になる場合があります。
乗り換えるときは、料金をシミュレーションして(「エネチェンジ」や「価格.com」などの比較サイトを利用)、解約金や違約金、支払方法なども確認しておきましょう。
2.家電の使い方を工夫する
①冷蔵庫
・冷蔵室は隙間、冷凍室はぎっしり入れる
・開け閉めの回数を減らす
・季節に合わせて設定温度を調節する
・いきなり暑いものを入れない
・側面や上面などに放熱スペースを設ける
②照明
・こまめに消す
・できる限り家族と同じ部屋で過ごす
・LED電球やLEDシーリングライトにする
蛍光灯をLED電球に替えた場合、▲85%の節約になります。
LED電球5個に替えると、1年間の電気代は2万4300円から3350円へと2万950円も節約。
※参照パナソニックの「節電シミュレーション」https://panasonic.jp/lamp/eco.html
③テレビ
・こまめに消す
・明るさを抑える
④エアコン
・室外機の設置は直射日光を避け、周辺に物を置かない
・厚めのカーテンなどで窓の断熱対策をする
・外出時はカーテンを閉める
・扇風機を併用する
・フィルターは、月2回程度掃除する
・自動運転にする
・適度な温度設定にする(目安は夏28℃、冬20℃)
・風向を冷房は上向き、暖房は下向きにする
・家族が同じ部屋で過ごす
まとめ
家計の見直しは、まず固定費から始めるのが基本です。
固定費の見直しは面倒だと思っている方も多いですが、一度契約内容を変更すれば、ずっと費用が抑えられるため、支出の大幅な削減につながります。
電気代の世帯別平均や電気使用量が多い家電を知ることで、具体的な節約ができます。
家電を新しく買い替えるのも方法ですが、ご自身のライフスタイルにあった節約を心がけましょう。
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